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2011.11.2 更新
第4回 ウォルナット無垢材を使った木製フレームソファ「frac」誕生
日本の住まいと相性がいいソファ




デザイナーの村澤一晃氏が開発当初に描いたスケッチで目を引きつけたのは、ツバメの尾を連想させるV字型のサイドフレームでした。「frac」は、木製のモダンデザインをテーマにした、リビング家具のシリーズです。フローリングであっても、日本の住空間を構成するインテリアの要素には、日本人らしさがにじみ出ているものです。こうした空間と相性の良いデザインをめざし、木製フレームのソファ開発に取り組みました。


木製フレームソファの座り心地を追求

木製フレームのソファは底づき感が生じやすいのですが、1回目の試作はソファというよりも長椅子を思わせる硬い座り心地でした。クッションの厚みやクッション材を替えてみることも考えましたが、木製フレームソファのスタンダードを生み出したいという考えから、小手先の変更でなく、抜本的な改良を探ることにしました。そのとき、村澤氏が提案したことは、本体にウェビングテープを採用することでした。


ウェビングテープの装着方法を探る

ウェビングテープを採用するためには、いくつかの問題を解決しなければなりませんでした。クッション性が向上することは確実ですが、この木製フレームに見苦しくないウェビングテープの収め方と、部材をできるだけ増やさずにコストアップを避けることです。開発チームと工場スタッフでさまざまなアイデアを出しあって議論を重ねた結果、テープの始末を美しくまとめ、シンプルな取り付け方でコストアップも回避できる良案が浮かびました。それは、あらかじめ一定の長さにカットしたウェビングテープの端部をループ状に縫製し、このループにステンレスバーを通し、フレームに設けた溝にステンレスバーをはめるといった方法です。これで、理想とするフォルムを崩すことなく、ウェビングテープを使うことができました。テープをあらかじめ同じ長さにカットすることはクッション性の安定化にもなり、生産性を高めるメリットにも繋がりました。さらに、この方法ならテープの張り替えはパーツ交換となり、メンテナンスが容易にできます。


無垢のウォルナット

「frac」に採用したのは無垢のウォルナット材で、オイルフィニッシュ仕上げです。落ち着きのある上質な質感をそなえ、手馴染みのいい木肌は、使うほどに艶を増し、味わいを深めていきます。クッションにはウォルナットと相性のいいファブリックを厳選しました。ファスナー開口部が大きいカバーは脱着が簡単にでき、ドライクリーニングが可能。いつも清潔に快適にお使いいただけます。


シンプルで豊かなリビングを構成

「frac」のアイテムラインナップは、2.5Pの木製フレームソファのほかに、1Pソファ、リビングテーブル、サイドテーブル、AVボードがそろいます。いずれも軽快なフレームで、比較的コンパクトなリビングにも置きやすい空間を圧迫しないデザインとサイズです。ソファは、V字型のサイドフレームと縦格子のうしろ姿で、センターソファとしてもコーディネートしやすいのが特徴です。ソファ1Pは、アームを設けていないので、あぐらをかいたり横に座ったり、自由な姿勢でくつろぐことができます。ウォルナットのフレームがかもし出す上質な雰囲気と、ウェビングテープを採用した豊かな座り心地の木製フレームソファを、日本の住空間と相性のいい定番シリーズとしてお届けしていきます。