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2011.2.1 更新
第2回 日本の女性の生活体験から生まれた「COISL」
身体にフィットしたサイズデザイン







デザイナーの村澤一晃氏とともに行っているデザインワークショップで、「座高400mmの椅子」をテーマのひとつに挙げました。ダイニングチェアの座高は420〜430mmが一般的ですが、身長156cmの開発メンバーの女性が、「その高さではかかとが床に届かないから長時間座っていられない」と発言したのが発端でした。日本の女性の平均身長は158cmですから、座が高すぎると感じるのは女性に共通の問題だと捉えて、「COISL」の開発に着手しました。


日本の住まいにフィットしたテーブル

やや低めの座高というテーマにあわせて、全体のサイズもコンパクトに、ただし座り心地の良さは犠牲にしないという方向でデザインを詰めていくことになりました。そこで、テーブルのサイズも見直してみようと、幅420mmの椅子を6脚セットするには最小幅で何ミリが適切かを検証。狭小といわれる日本の住まい事情にかなった、椅子6脚をセットできる幅1600mmのテーブルがシリーズアイテムに加わりました。


大人と同じ子供デザイン

ダイニングは食事をするだけでなく、家族の団らんの場になります。「COISL」は、子供用の椅子をシリーズにラインナップしました。子供用の椅子は、子供向けの単独デザインでつくられることが多い中で、大人の椅子と共通のデザインで製品化しました。同じ家族の一員として、大人と同じものを使うことで嬉しさや安心を感じてもらいたいと考えたからです。セットしたときに統一感がとれ、インテリア性を損ないません。


座面の楽しいバリエーション

「COISL」の座面は、天然木突板の板座がブナとウォルナットの2種類、テープが3色用意されています。開発の途中では、板座とテープのうち軽量に仕上がったほうを商品化する予定だったのですが、どちらも良好な仕上がりだったため、座にバリエーションを持たせることができました。同じタイプ、色でそろえなくても、異なるタイプを組み合わせるのも楽しいコーディネーションです。


ブナの無垢材をいかしたデザイン

脚、座枠、背もたれは、すべて無垢のブナ材でつくられています。コンパクトチェアのスタンダードなデザインをめざしつつ、やさしい雰囲気や親しみやすさが備わるよう、丸みや曲線を多く取り入れています。軽量で取り回しが良い使いやすさをシンプルなデザインにまとめました。背の形状は職人が手仕事で削り出したもので、背中へのあたり具合が快適に仕上がっています。無垢材ならではの素材感を活かした、可愛らしさのあるチェアとなりました。